反論ホーム・ページ(8)
螺旋形のコミュニケーション
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私は早稲田大学の反論ホーム・ページのニュースに端を発して、「そこでは双
方向性の議論」は起こらないと予想し、一般的にも、インターネットやパソコン
通信において「双方向性の議論」が起こることに過度の期待を抱くことは誤りで
あるとしてきた。
前回までは、そのための前提としての識者の考え方を説明し、これを妨げる要
因としてのサイレント・ネットワーカーの存在を指摘し、更に「双方向性の議論
」という表現に代えて「螺旋形のコミュニケーション」という言い方ができない
かということを考えてきた。
これまでの反省として考えてみると、私は、どうしてサイレント・ネットワー
カーが生まれるのか、という理由を、もう少し詳しく述べるべきではなかったか
な、と思っている。そこで今後その必要を更に強く感じたときに述べることにし
たい。
次ぎに、ニフティ判決における公人理論についてはまだ触れていないが、これ
については、今回、上の螺旋形のコミュニケーションについて述べた後に触れる
ことにする。
概して私は、今まではオーソドックスな手法、つまり、既存の文献に現れた考
えや、普通の誰でも行う思考に基づいて論を進めてきた。だから、特に突飛な考
え方は顕在化していないと思うし、ご指摘、ご質問があっても(一応)自信をも
って答えることができたし、これからもできると思う。
けれども、この「螺旋形のコミュニケーション」という考えは、ロジャースの
螺旋収束モデルにヒントを得たとはいえ、そのモデルとは同じではない。そこに
理屈としての不完全さもあり、準備の不備もあるので、一つの試論としての域を
出ないものであることをお断りしておく。従って、既往のコミュニケーション論
からのご指摘、批判があれば、その都度頭をひねりながらお答えすることになる
と思うので、その点お許しをいただきたいと思っている。
しかしながら、この螺旋形のコミュニケーションという考えが、これからのイ
ンターネットやパソコン通信におけるコミュニケーションに何かしら役立てばあ
りがたいし、特に私がサイレントネットワーカーと名付けた方達に「ああ、そう
いう言い方も出来るんだな。」と思っていただければ、今回のシリーズは所期の
目的を達したと言えると思っている。
他方、螺旋形のコミュニケーションという、そういう表現では公人理論の問題
点を解明できないことも考えられる。そこで、これについては予備的に、今まで
言われてきた考えで批判もしておきたいと考える。
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まずここでは、少しでも要領よく説明を行うために簡単な図を用意させていた
だく。
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時 |a 能彦の情報発信(能彦イ)
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の |b A,Bは(能彦イ)にアクセスしたが、無反応を守る。
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流 |c Cが(能彦イ)にアクセスし、反応(Cイ)[例・問題点を指摘]
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れ |d 能彦が(Cイ)に反応する。(能彦ロ)
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が |e Aが(Cイ)に反応(Aイ)
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上 |f Cが(Aイ)に反応(Cロ)
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か |g 能彦が(Aイ)に反応(能彦ハ)
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ら |h Bが(Cイ)に反応(Bイ)
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下 |i Bが(能彦ハ)に反応(Bロ)
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へ |j 能彦が議論から撤退
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進 |k Aが(Bイ)に反応(Aロ)
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む |l Bが(Aロ)に反応(Bハ)
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|m A,B,Cが議論収束に合意(Aハ、Bニ、Cハ)
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[1997.10.31]
