マニアのこだわり
長野新幹線の開業に伴い最後の運行となったJR信越線・横川−軽井沢で、どの列車が「最終列車」かをめぐって鉄道ファンとJR側との押し問答があったと
いう。
横川と言えばあの釜飯で有名な駅であり、私も信州に出掛けるときにはよく買って食べたところで思い出もあるところである。
それで9月30日のニュースでは釜飯のホーム販売員の人が去り行く特急電車に深々と頭を下げるのを一種の郷愁を感じながら見ていた。
そのこともあってこの押し問答の記事には興味を引かれた。
この記事は10月2日の東京新聞と産経新聞にあったが、書き方、内容は殆ど同一のなので、もしかすると通信社の配信記事かもしれない。
これによると経過を説明するのに多少手間がかかるので、「翻訳」すると次のようになる。
騒ぎがあったのは9月30日の横川駅である。
こだわった乗客は20代から40代の4、5人の鉄道ファンである。
この鉄道ファンは長野県の軽井沢からダイヤ上の最終列車で横川駅に着いた。
ところがその後(直後かどうかは分からない。)に、軽井沢駅から回送列車があり、その回送列車に数十人の乗客が乗っていた。
この数十人の乗客は、同日の下り特急に乗り軽井沢で下車した中の一部で、特急の遅れなどで最終列車に間に合わなかった。
このためJRは軽井沢駅発の回送列車に乗せたというものである。
鉄道ファン達は「自分が乗ったのは最終電車じゃなかったのか?」と言って、
駅構内事務室前のホームでJRの広報担当者を取り囲んだ。
JR側は「正式な上り列車はあくまでダイヤに書いてある通り。後は乗られた方のとらえ方とこだわり方次第です。」としているという。
私もJRの説明の通り「乗客のとらえ方とこだわり方次第」だと思う。
しかし、あえて私も「こだわれば」、記事ではJRは「特急の遅れなどで」最終列車に間に合わなかった、という部分がある。
よく考えるとこの「など」はこだわりの対象となる資格(?)が十分ある。
つまり「など」とは何を言うのかと考えれば、軽井沢で業務を終えた鉄道関係者や、特急に乗らなかったが軽井沢から横川に行きたかった人(例としては飲食店関係者や客がある。)なども含まれていたのではないかと想像するからである。
煎じ詰めればダイヤ上の最終列車のほかに「乗務員以外の人も乗せる実際上の最終列車も、初めから予定されていたのではないかな?」と想像してしまう。
そういう必要性が本当にあったのかどうか分からないので、これ以上は書かない。
しかしもしそうならば、遅い時間になってからの鉄道ファンのこだわりは結構理解できる。
鉄道ファンの方々も、マニアとしてこだわるなら、こういうことがなかったのか追跡調査してみたら如何であろうか?[1997.10.3]
