日本橋川

4年前に、その頃のエフ・メロウ10番会議室に「昼の散歩」を連載していたころ、日本橋川を取り上げたことがあった。

今、その頃どう書いたか正確には思い出せないが、この川が暗く澱んでいて、明るさに欠けている、という趣旨を書いたように思う。
ま、この部分はいずれ幸齢ホーム・ページの「作品紹介」のところに転載するので、そのためログを確認しなければならない。
そのときに記憶力の良さ(悪さ)が明らかになることだが、今日、新聞でこの川を再び緑の川にしようという動きがあることを知って、それで日本橋川のことを書いたのだからそんなに大きな間違いはないだろうと思う。


日本橋川というのは東京都内にある川で、武蔵野を水源とする神田川から都心の飯田橋際から分かれ、永代橋近くで隅田川に注いでいる。
全長2キロほどで、今ではこの川の上は首都高速道路が覆っている。

「覆っている。」というのは、「川の流れに沿って」ということではなく、川の流れのその上を高速道路が続いているということであり、これを支える橋脚が川の中に林立していることを意味する。だから日本橋川は言わば屋根付きの川になっており、直接日光が当たるこ ともない。


それだけではなく、「昼の散歩」でも書いたと思っているがこの川は生活排水を流し込むようになっているのか、川の色は黒く、流れもないので排水溜まりのようにみえ、いくら贔屓目にみても「川」というイメージが湧かない。

記事(朝日新聞・第2東京版)によると「大阪でも道頓堀などの周辺が似た状況にあ」るというが、阪神タイガースが優勝したことを祝って飛び込めるような川とは全く違う酷さである。

こういう川なのに、今度「よみがえれ!緑の日本橋川サミット」というシンポジウム(?)を開催し、東京を水辺都市として復活させるため」の第一歩としようというのである。
呼びかけ人は「街の建築家」を自認するという平野さんという33歳の方だそうであるが、都内のデパートで将門太鼓の実演やパネル・デイスカッションなどを行ってこの活動を盛り上げようという。

川の状況をみればこういう活動が果して成果を上げるものだろうかという懸念も抱いてしまう。
しかし、この下流にあたる隅田川の本流では昔のように魚が釣れるようになったという話を聞く。
試みて無益な話ではない。加えてこういう活動が行政も巻き込んで推進することができるならば実現性も高まることであろう。

温暖化や環境汚染から地球を守ろうという色々な考えあるが、現実にそうした考えを担保していくのは、こうした地道で地域に密着した実践活動しかないと感じられたところである。