肥満国
これはかなり旧聞である。
アメリカ(合衆国)の全米健康統計センターの調査によると、老若を問わず男性の59%、女性の49%が肥満体であるという。
双方を併せると国民全体の過半数が肥満体で、こういう国はおそらく史上初めてではないかといわれている。
「肥満体」とは体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割った値が25を超える場合をいう。
身長1.6m、体重64kgならこの値が25とな
る。
肥満の原因は8割が遺伝的なもので外的要因は2割という説もあるそうだが、食物としては脂肪が肥満の原因なので低脂肪のメキシコ料理や穀類に人気が
集まっているという。
もっとも、脂肪を敬遠してメキシコ料理や穀類に集中したのはいいが、安心して食べ過ぎるのか結局肥満は減らない様である。
日本ではこれほどの割合で肥満体の人が多いのかどうか分からないが、しか
し高齢者は昔に比べ確実に肥満傾向にあるのではないかと思っている。
良い例が高齢者の体格である。
戦前の日本、学者は55歳ないし60歳以上の人を「老人」と定義した。その戦前の老人は栄養も衰え、痩せた人が多かった(日野原重明・「老いの意味するもの」(老いの発見第5巻・岩波書店刊)。
今では「老人」とは政府統計でもマスコミでも65歳以上の人をいうようになってきたが、老人=痩せた人という印象はみられない。
そして日本は、65歳以上の人口比を示す高齢化率が7%台の「高齢化社会」から、その倍、14%台の「高齢社会」へ移ったスピードが極めて早い。加えて2025年には高齢化率が確実に20%を超える「超高齢社会」になろうという。
そうすると日本も「肥満国」になってしまうのではないかと恐れる。
皆さんの周囲は如何であろうか?
ちなみに私の肥満度を上述の計測法で計算したら24.8であった。
アブナイ、アブナイ、、、、、。[1997.9.28]
