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昼の散歩・「修景」 9
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竹橋の代官町に向かって右側、したがって清水濠に面した仮歩道を渡るとき、
「竹橋修景工事」と書いてあった。「修景」とは何となく分かったようで分から
ない言葉だと思い、帰ってから広辞苑を見ることにした。
帰ってから、早速電子ブックを開いたが単語検索(前方一致)では「しゅうけ
い」に合うのは5件で、このうち問題意識に関係ありそうなものは「秋景」ぐら
いであるが役に立ちそうではない。「修」には改める・なおすと言う意味がある
が、「景」と絡むのか?
「景」は、けしき・ふぜい・おもむきぐらいが該当しそうである。そうすると
「修景」とは、一体、橋の外観が見苦しくなったので改装するということであろ
うか、それとも橋が老朽化したから使用に耐えうるように改造するというのであ
ろうか。それとも景観保護のために従来とは異なった橋に模様替えしようとする
のであろうか。
どうも、竹橋の工事の状況からはしかとは断定できないが、大工事であり橋床
を工事しているようにもみえる。また、橋の両脇に仮歩道を付けているので、交
通量の増大に対処するため、歩道部分を拡幅しているようにもみえる。
広辞苑をみれば問題が解決するという浅はかな考えをもっていたのと、根っか
らの内気で、思っていることの半分も言えない性格が災いして、近くに工事監督
者らしい人が居たのに聞いてこなかったことが悔やまれた。
ただ、「修景」というあまり馴染みのない言葉にひかれたせいか、すこし仮歩
道橋を渡りきる前に、立ち止まり、そして振り返って清水濠から毎日新聞社方向
を眺めた。昔とは、ビルが多くなった関係で全く変わった様相であるが、しかし
、清水濠の色は青く、九段方面に見える石垣の稜線がすうっと濠に落ちていくの
が気持ち良くみえた。
わたしは、いや私だけに限らないのかもしれないが、日本の城の石垣の稜線は
雄大さを感じさせる。ついこの秋に、姫路の白鷺城をじっくりとみて、その雄大
さに長年の思い(?)を叶えることができたが、よく考えると、あの城の石垣の
稜線に憧れていたのかもしれない。
それならこの皇居にはふんだんにある。そして竹橋の、いま自分が立っている
側も石垣が続いている。
その石垣を竹橋が引き立ててくれているのなら、やはり「修景」という言葉が
漢和辞典にはあるのかもしれない。
いずれ調べることにしよう。
平成4年11月26日( 木) のこと