
講演記録4
「コミュニケーション・ツール」としてのパソコン
(注)この講演記録は1999年5月に行なったものに、補筆、訂正を加えたものです。
なお、講演者の都合から実際に講演したものとは若干異なった表現に変えている個所があります。
目次
はじめに
1 「必需品としてのパソコンと馴染み方」
2「私のパソコン環境とおおまかなパソコン利用状況」
(1)パソコン環境
(2)パソコンで行なっていること
3 「私のパソコン利用
(1)パソコン通信
(2)ホームページ
(3)メーリングリスト
(4)一般的な使い方
4パソコン利用番外編
5 パソコンとの付き合い
6 パソコン利用の心得
(1)ハードの問題
(2)ソフトの問題
(3)参加態度の問題
7 まとめ
本日お集まりの皆様は、普段は事務所でのお仕事でオフコンやパソコンを大いにお使いであることは存じています。
しかし、ご自分でコミュニケーションのツールとして、あるいは御仕事以外のことで駆使してされているかどうかは存じません。
そこで今日は「コミュニケーション・ツールとしてのパソコン」ということでお話致します。
最初に、今日はどんなことを話すのか予めお話したいと思います。
お話することは、大きくいって6点かと思います。
1 は、パソコンが如何に皆さんにとって必要なものか、そしてどうすればこれと 馴染むことができるか。いわば「必需品としてのパソコンと馴染み方」というこ とです。
2 は、「私のパソコン環境とおおまかなパソコン利用状況」についてお話します。
3 は私がどのようにパソコンを使っているかについてやや詳しくお話致します。
これは4つの項目に分けてお話しようと思います。題名をつけるとすれば「私のパソコン利用」となるでしょうか(?)
4 は、パソコンを利用すると言うよりも「パソコン利用番外編」とも言うべきも ので、パソコンを利用することによって知り合った人たちとどのようにお付き合 いしているか、ということについて簡単に触れてみたいと思います。
5 は、私がどうしてパソコンと付き合うに至ったかということについてお話致し ます。
6 はパソコン利用の心得とでも言うべきものについてお話してみたいと思います。
そして、最後にまとめとして、いままでパソコンを利用してみて得たもの、問題となったこと、あるいは、これからの展望についてお話したいと思います。
1 「必需品としてのパソコンと馴染み方」
本日のタイトルは、ご案内の通り「パソコン、コミニュケーション・ツールとしての活用」と言うことであります。先ほど述べた6点も、これにしたがって述べてみたいと思います。
まず、第一番目ですが
今日、パソコンが各事業所、家庭に普及していることは日々の出来事や報道からも明らかです。しかし、一方、依然としてパソコンは馴染めなくて、、、と敬遠する方が多いのも事実だと思います。
かつて、竹下内閣が「ふるさと創世資金」として市町村にそれぞれ一億円を交付したとき、富山県婦負郡にある人口2200人の山田村というところでは、この1億円をもとに村の全世帯にパソコンを配ることとしたそうです。
ところが、過疎地帯のこととて中々パソコンを教える人が沢山はいなかったものですから、あわや「ただの箱」になりかねないようなことになったということです。
しかし、当時の村ではここを工夫いたしまして、東京や大阪の学生にボランテイアでパソコン操作を村民に教えてくれる様に呼びかけたそうです。これがうまくいって、山田村は丁度インターネットが爆発した平成7年(1995年)に、過疎対策としてパソコンによる情報流通が旨く行ったと宣伝されたものです。
このことが何を意味してるかと言うと、私は、パソコンは単なる家庭用品、或いは事務用品の類であり、覚えようと思えば、またその条件さえ作り出せば簡単に覚えられると言うことだと思います。
ですから簡単に言えば「パソコンは習うより慣れろ」であり、遊びながら慣れてもらえばいいということです。
したがって私の話は、私が如何にパソコンを使ってうまく遊んでいるかということをお話すれば良いと思っています。
「遊んでいる。」といってもそれは勤務時間が終わって帰宅した後のことでありますが、この遊びながらパソコンに向かうと言うことが、結局はコミニュケーションの広がりをもたらすのに非常に効果がある、特にインターネットは効果があるということを申し上げるつもりです。
今、『「パソコンは習うより慣れろ」であり、遊びながら慣れてもらえばいいということです。』と言いましたが、実はこれは私の言葉ではありません。
皆さんの会の機関紙に「情報システムコーナー」という欄がありまして、ここで情報システム委員長の先生が『「パソコンは習うより慣れろ」です。後は遊びながら慣れていただければ、すぐ使えるようになるはずです。』と書いておられるのです。
また、新聞によりますと、企業がインターネットを利用している割合は3年間で7倍強になったという報道もあります。4月25日の朝日新聞ですが大手・中堅企業のうち、インターネットを利用している企業は89%(3年前の7.4倍)だということです。
これはインターネット接続サービスが低価格化の方向にあるのと、取引先との連絡に電子メールを使う企業が増えてきているためだということです。
企業の9割がこう言う状況であるということは会社や事務所の誰かひとりがパソコン、インターネットに通じていれば良いと言う時代ではなくなっているわけです。
では、こういう時代に、どうやれば我々はパソコンやE-mail、あるいはインターネットに馴染んでゆくことができるか、それは口幅ったいことを言うようですが、やはり私のようなパソコンを遊びとして使っている人の話を聞いてみることも大事だと思います。
無論、パソコンには色々な利用形態があります。仕事上やむを得ず覚えた人もいるでしょう。学者が研究の必要からインターネットを覚えなければならなかった人もいるでしょう。そう言う人は相応に苦労したと思います。、、、私は、これを今までコミュニケーション・ツールとして、、人と人との交流を広げる手段として用いてきたのですが、、、こう言う面からの使い方があるのだなあと分かっていただけば、もっとパソコンに馴染んで行かれるだろうと思います。
そういう私にしても、それなりに苦労はあったのですが、でも、遊びですから失敗しても誰に失敗を責められることもありませんでした。気楽といえばこんなに気楽なことはありません。しかも、これで時代の先端を歩んでいるかのように思われるならこんな快いこともないわけであります。
そういう意味で、今日は気楽に私の経験談をお話させていただきます。

2「私のパソコン環境とおおまかなパソコン利用状況」
(1)パソコン環境
では、2番目に、私がどういう具合にパソコンを使って遊んでいるのかについて大まかなことを申します。言うなれば私のパソコン生活です。
私は、現在4台のパソコンを持っています。内2台はデスクトップで、一つはFM-TOWNSという富士通の、今では相当に古くなったパソコン、もう一つは自作機といいまして、キットを秋葉原で買ってきて自分で組み立てたMS−DOS機です。
「MS−DOS機」なんて言われると、ここからもうパソコンの話に入っていけないとか、訳がわからないという人も出てきますから、ここでは「MS−DOS」という名前のついた基本システムを登載した「マシン(コンピュータ)」だと理解してください。
通常は今標準的な姿になりつつあるWindow98を組み込むことのできるパソコンの内、日本電気(NEC)社以外のものであるという程度にしておいてください。
そもそも、パソコンとはパーソナル・コンピュータの略称です。オフコンといわれるオフイス・コンピュータは大型のコンピュータですので人が画面を見ながら操作するということはできません。パーソナル・コンピュータの場合はモニタ(画面です)をみながら、あたかも対面して話ながら操作ができることからパーソナルという概念が生まれ、そこでパーソナル・パソコン略してパソコンというわけです。
MS−DOSというのは正確にはマイクロ・ソフト社が作ったオペレーテング・システムの名前です。マイクロのエム、ソフトのエスをとってエムエスです。オペレーテング・システムとはコンピュータという機械(ハード)と応用ソフトウェアという実際の作業を行なう命令後の集合体(集まり)との橋渡しをする基本的なソフトウェア(基本ソフト)のことで、Dはディスクのファイル操作を主な役割をすることからつけられたものです。
また、デスクトップとはデスクトップパソコンのことです。机の上にモニタを置くパソコンのことです。これに対し、ラップトップとはひざの上においてもモニタの見えるパソコンを言います。
私は4台のパソコンを持っていますが、デスクトップ以外の2台はどちらもNEC製のラップトップで、これも古いものばかりです。
このほかにはザウルスという、これもかなりパソコンに近いPIMを一つと、オアシスポケットという携帯ワープロを持っています。オアシスポケットは本当はパソコンではないのですが、それでも部分的にパソコン機能を持っているのでお話致しました。このほかに通常のオアシスワープロを持っております。
この中ではラップトップ1台が初期のもので、使い勝手も悪いので、今では殆ど使うことがありません。しかし、その他の機械はそれぞれ用途があって使い分けをしているところです。
パソコンではありませんが、周辺機器としてはカラー印刷機、スキャナ各1台、
携帯電話一つ、デジタルカメラ2台、こう言ったところでしょうか。
メーカーはいちいちは申しませんが、この中で一番私が使っているのが、日常の勤務ではザウルス、帰宅してからはFM−TOWNSと自作機(これには「SAZEN」という名前をつけてあります。)、旅行のときは、ザウルスでも別売りのキーボードがありますので間に合うのですが、でも、主流はオアシスポケットというところでしょうか(?)
デスクトップのFM−TOWNSは、購入したのが5年前だったと思いますが、
その頃36万円位したと思います。しかし、この機種はウインドウズ3.1はインストールしてありますが、ウインドウズ95はインストールできない機種ですので、あんまり役に立ちません。画像を見たり、オアシスワープロソフトを使ったりするほかは、今ではパソコン通信専用機となっています。
もっぱら中心的存在として使っているものは自作機のSAZEN号で、これは1昨年のこの時期に13万円ほどで調達しました。
パソコンは高いもの、安いもの各社のいろいろな機種があるのですが、パソコン雑誌をみると、日進月歩でありまして、特に考えさせられるのは、バージョンアップとして始終高性能のパソコンが出まわるわけです。しかし、新しい機種が出るたびにそれに目を奪われて買い換えていたのでは、幾ら皆様方がお金持ちであろうともお金が無駄になってしまいます。
この点、自作機は性能の良い部品が出たならばそれを取りかえればすみますので、これからはデスクトップならば絶対に自作機の方が得だと思います。
こういうと、「でも、講師の先生、自作機なんてはじめての人には無理ですよ。」という質問があるかと思いますが、それはその通りです。
ですから1台目は20万円前後の機種を買えば良いと思います。
しかし、2台目を買うときはもう自作機にしたほうが良いでしょう。1台目を使えるようになって、そして2台目を考えるようになれば、自作機の組み立てに関する知識はかなり備わっていると思います。
自作機は組み立てが面倒だと思われるかもしれませんが、失敗を恐れるなら一万円で部品を売る店が組み立てしてくれます。
また、部品の入換えも、状況によりますが5000円で30分もあれば入換えもしてくれます。お金はあるが時間と度胸がない方は、こう言う方法を使えば高機能のパソコンが安く手に入ります。
私のSAZEN号も、今年の1月に部品を追加しまして強力なマシーンに変身しましたが、恐らく今買うとすれば50万円はくだらない価格のマシーンの機能を持っていると思います。勿論、ウインドウズ98をインストールしてあります。
ここまで聞けば、皆さん、私のパソコン環境がそんなに良いものではないということに気がつかれたかと思います。
実際36万円も出して買ったFM-TOWNSは、いまの時点で中古として買おうとすると2万円で買えてしまいます。それほど旧式ですし、ラップトップもウインドウズ95が入りません。
私が持っていて、新型高性能といえるものはザウルスと高画質のディジタルカメラくらいのものです。
メインとして使っているパソコンは自作機で20万円しないのです。
おそらくこの会場におられる皆様方が持っているオフコンやパソコンの方がはるかに高価で性能も良いことになっていると思います。
しかし、私はこういう機械を十分に使いこなし、そしてインターネットやパソコン通信の世界、私はこれをディジタル世界あるいはディジタル通信と呼んでいますが、この世界でディジタル・コミュニケーションを広めるために努力しているところです。
要するに、パソコンを使うということは価格の問題ではなくなっているのです。

(2)パソコンで行なっていること
では、私がディジタル世界でどういうことをしているのか、まず大まかに申し上げたいと思います。
こういうパソコンで私は何を遊んでいるのか(?)
実は私は遊んでいるのではなく、生涯のライフワークに取り組んでいるつもりです。
皆さんが期待されておられるかどうかは別にして、ゲームは一切しておりません。
生涯のライフワークとは何かについては、この後お話いたしますが、まず、どういうことをしているか申しましょう。
一つは、当たり前のことですが普通にデータベースとして使っています。
例えば、住所録として使ったり、ワープロとして活用することは皆さんもしておられると思います。この外にといえばアルバムをパソコンで作ったりしております。また、計表やグラフ作成は皆さんの方が詳しいかも知れません。
このデータベースとしての使用については、後で時間があれば、また申し上げたいと思います。
二つ目ですが、私はパソコン通信のためにパソコンをフルに使っています。
私は平成4年(1992年)からパソコン通信に加入しているのですが、特に高齢者中心のフォーラムに加入し、一時は会長も努めました。このためもあって今も熱心に活躍しています。
これについては他の3つと共にすぐ後で申し上げることに致します。
三つ目ですが、私はインターネット上にホームページを4つ持ち、掲示板も2つ持っています。
それぞれが深く関係しあっているために、事情を知らない方は一つしか持っていないとお思いでしょうし、それでも構わないのですが、容量制限とか機能がよくないとかの事情があるためこれだけ持っています。そして、毎日ここでも活発なネットワーク活動をしております。
四つ目ですが、私はインターネット上のメーリングリストに4つに加入し、国内はもとよりカナダ、アメリカの人たちとも交流を行なっています。
勿論、このほかにもメーリングリストではないE-mailを使っての交流を行なっています。
以上が大まかなパソコン利用の状況です。

3 「私のパソコン利用」
(1)パソコン通信
では、3番目の話として、私のパソコン利用の状況について少し詳しくお話していきます。
まず、普通の人と違う使い方としてパソコン通信から始めましょう。
私は、高齢者中心のパソコン通信のフォーラムに中心的メンバーとして参加しております。
フォーラムというのは、この場合「広場」という本来の意味よりは「クラブ」とか「サークル」というのが正確な理解に通じると思います。
皆さんご存知のように、ニフテイという名前の、今度富士通の子会社になったパソコン通信会社がありますが、そのなかには800くらいのフォーラムがあります。
大変雑多なフォーラムがありまして、例えば「経済フォーラム」、「歴史フォーラム」、「文学フォーラム」など文科系のフォーラムがあるかと思えば、「ウインドウズ・フォーラム」とか「マッキントッシュ・フォーラム」というパソコンのソフトや技術的な面を話し合うフォーラムもあるわけです。
そういったものの一つにFMELLOWというフォーラムがありまして、私は、こちらに転勤して来る前は副会長や会長をしておりました。
ま、しかし、こちらに参りますと多忙であることが予想されましたし、場合によってはどんな不都合があるかも分かりません。
そこで転勤の内示があった段階でこうした役目は辞めまして、今は一会員として参加しているところです。
FMELLOWの「メロウ」とはどういう意味かといいますと、英語で「円熟」という意味であります。
したがって長年人生を過ごしてきて円満さを身につけた人間のサークルという意味になります。
なかなか名前の通りに進まないことも無いではありませんが、全体の方向としてはさすが人生の達人が多いなあ、と思うところです。
また、何かあると、ここは「メロウ」を標榜しているのだから丸く行きましょう、ということで進んでおります。
ここに参加するというのはどう言うことかといいますと、ここには雑談の部屋(「メロウ喫茶」と言います。
俳句の部屋、時事評論の部屋、「生と死を考える部屋」、「定年」を考える部屋、健康を考える部屋、文芸の部屋、川柳の部屋などがありますので、会員、現在一万人ほどおるのですが、皆さんがそれぞれ好きな部屋(会議室)において好きなこと、思っていることを書きこむというシステムです。
そうすると、それを読んだ方が自分の考えを書く、賛成もあれば反対もあります。
時には口論もあったりしますが、そういうときは同じ仲間やスタッフが仲裁したり致します。他人を誹謗・中傷するような発言は禁止です。
でも、ま、あんまりそういうことはありません。何しろ、会員の60%が50歳以上、50%が60歳以上ですから基本的にはお話のわかる方ばかりです。
私も、こういうところで参加しているわけです。パソコンはここでは計り知れないほど有効なツールとなっております。
参加しているときには本名は使いません。立派なペンネームを持っております。威張るわけではありませんが、本名よりははるかに良い名前です。
でも、今日はここでお話することは遠慮致します。どうしてもお知りになりたい方には、いつか御用のおありのときに私のお部屋にお立ちより下されば、そのほうの立派な名刺を差し上げたいと思います。

(2)ホームページ
次に、私は、インターネットにホームページを開設しております。
ホームページの名前は「幸齢ホームページ」と申します。今から4年前(平成8年3月・1996年)に開設しましたが、最近アクセスが増えまして、現在もう少しで二万回になるというところです。
ここでは「幸齢」と言う言葉を使っていますが、これは無論「高齢社会」の「高齢」の「高い」という字をもじって、「年齢が高い」ことを「幸福な年齢になった。」という意味におきかえたものです。
これについて説明を加えると長くなりますので、時間が許せば申し上げることにします。
ここでは「高齢者」はもともとイコール「社会的弱者」ではなかったのですし、そうあるべきではなかったのですが、いつのまにか間違った印象ばかりが先行して高齢者=社会的弱者となっていた。これを是正するためにも「幸齢」と置き換えることは大きな意味があると考える、ということを申し上げておきます。
こういうことで私は自分のホームページに「幸齢」という表現を使っています。
では、このホームページで私はどういうことをしているのでしょうか(?)
これは3つばかり異なったことをしているということになろうかと思います。
一つは、先ほど申しましたFMELLOWの宣伝ということがあります。
私はFMELLOWには平成四年から参加していますが、その頃はまだパソコン通信が最盛期で、インターネットは大きな関心をもたれていませんでした。
いわば先進的なネットワーカーがインターネットにおけるホームページのメリットについて注目していた時期であったと言えると思います。
それが平成7年(1995年)には、ご存知の方もおありだと思いますがインターネットは爆発的に発展して参りました。
その時期に私はFMELLOWのSYSOP、、、いわば会長をしていたのですが、これではパソコンに関心を持つ人も、パソコン通信よりはインターネットにより大きく関心を持つだろうと考え、こういう人にもパソコン通信の良さをPRしなくてはならないと考え、その宣伝としてホームページを開設したところです。
これは最初は私のホームページを立ち上げて、ここで宣伝を行なっていたのですが、この作業をしている中で私もホームページの作り方を修得しましたので、自信をもって、また私がFMELLOWのホームページを立ち上げたわけです。
これは余談ですが、ホームページを開設している一つの会社の社長さんに聞いたのですが、開設料、ホームページ作成料、年間メンテナンスの委託料が合わせて50万円以上だということです。
ところでそのでき上がったホームページを拝見しましたが、全部で10ページ程度のもので、ファイルの数を考えると最大でも50ファイルくらいでできあがっているようです。
1ページ年間五万円でしょうか。私の感覚ではこれは高いと思います。
私のホームページは一部、二部とあるのですが、全体で900ファイル、ページ数で100ページははるかに超えていますが、私が遊びで作っているから話は別かもしれませんが、これなら200万円以上の維持費が必要になるのでしょうか(?)
とてもそんなにはならないと思いますけど如何でしょうか(?)
私はその社長さんに、思わず、「そりゃあ、お金がもったいないですよ。」と話してしまいました。
こういうホームページの原価をどうやって定めるのかは興味深い問題だなあと思った次第です。
二つは、私独自にFMELLOWとは無関係にコミュニケーションを広げたいと念願して二つの掲示板を置いています。
掲示板の一つは、丁度、パソコン通信(FMELLOW)の会議室と同じような掲示板をおきまして、私のホームページを訪れる人が自由に書きこみができるようにしてあります。
ただ、この掲示板は誰にでも見ることができるものです。そして、誰が見たかということも原則としてはわからない、わからないことはないのですが、高度のテクニックを使わないとできない。そしてそれはいいのですが、皆さんが意見交換をしているうちにポロッと自分の個人情報を話すことがある。この情報が悪用されることが怖いと思っています。
そこで、私は最近もう一つの掲示板を置きました。
これはあらかじめ私のところに住所、氏名、性別、電話番号等を申し出た人にだけパスワードを発行し、その人達だけで会話を交わすことができるという、そういう秘密(?)の会議室です。
ここならパスワードが破られない限り個人情報が漏れることはありません。
勿論、最近犯罪操作のために傍聴を認めようとする立法の動きがありますが、ああいう法律が成立すれば警察に傍聴されることはあるわけですが、マ、我々の通信で犯罪にいたるということは殆どありえないので、心配することではないと考えています。
この会議室に参加している方は今のところあまり多くありませんが、しかし、誰にも妨げられないし、身内以外は誰も聞いていないと言う安心感から、あたかも家族がお茶の間にいる雰囲気で会話を続けております。
三つは、私の自分史の作成、保存という効果、機能であります。
順番としては3番目に申し上げるわけですが、どちらかというとこの方が私のホームページの本体であります。
自分史といいましたが、普通に言われる年代ごとの自分史ということではなく、私がパソコン通信に関わってから発表してきた作品や論文、エッセイなどを項目毎に分類して掲げておるものであります。
表題だけ上げておきますと、「電脳世代」、「旧聞批評」、「俳句三昧」、「作品紹介」、「熟視黙考」、[今日のZAKKAN]などがあります。
ま、表題だけではなんのことか良く分からないと思いますが、私の創作や、俳句あるいは旅行記、時事評論そういったものが沢山あるということです。中でも評判だったのは「作品紹介」に収められている「昼の散歩」だろうと思います。
いうなれば、私が1冊の本を書いた、その本がインターネット上にある、というご理解で良かろうと思います。

(3)メーリングリスト
以上は、ホームページの働きが3つあるという整理で、FMELLOWの宣伝、私個人のコミュニケーション拡張の手段、そして自分史的効果ということをお話しました。
これでホームページのことは少し離れまして、今度は私がどのようにパソコンを利用しているかという項目の中での3つ目です。この3つ目はメーリングリストへの参加であります。
メーリングリストと言うのはある特定の人のメールボックスに電子メールを出すと、あらかじめ登録されているメンバー全員にそのコピーが送られるという、電子メールを利用した応用サービスです。
これはインターネットと言ってもホームページとは違うものです。
よく、インターネットというとホームページのことだとお考えの方が多いのですが、実際はそうではなく、沢山のサービスが提供されています。
古いところではtelne(仮想端末。Telecommunication Network)という遠隔のパソコンからホストコンピュータを使うプロトコルやプログラムのことです。
ftp(File Transfer Protocol)というものもありまして、これはインターネットを使ってファイル転送を行うためのプロトコルやコマンドのことを言います。
WWW(World Wide Web)は単にWebとも呼ばれ、音声、画像、テキストなどのあらゆる情報を統一的にアクセスする手段を与えるシステムです。
NEWSはネットワークニュースシステムともいい、インターネット上で電子ニュースを配信するシステムです。
まだ外にもありますが、こういうものの一つにメーリングシステムがあります。
電子メールつまりE−mailと郵政省のメールの違いは何と言ってもそのスピードにあると言って良いでしょう。E−mailの場合はほとんど即時に目的とするところに配達されます。
私は現在高齢者中心のメーリングリストのうち、シニアネット、エルコ・ネット
、久留米メーリングリスト、高知メーリングリストの四つに加入しています。
ここでは必ずしも毎回毎回何か書き送ると言うことはありませんが、かなり毎日大量のメールが来ますので、タイトルや発信人をみて読むか読まないかを判断しています。

(4)一般的な使い方
四つ目が先程一般的な使い方だと申しましたが、強力なデータベースとして使っています。
住所録として使ったり、ワープロとして活用することは皆さんもしておられると思います。計表やグラフ作成もあります。しかし、パソコンをデータベースとして使うならば、その醍醐味は、何と言ってもインターネットは百科事典である、と思わざるを得ないことではないかと思います。
何かわからないことが起こったときに、検索エンジン(サーチ・エンジン、ヤフーとかグーとかNTTなどもそういう仕事をしています。)、こういうものを使いましてキーワードを入力致しますと、たちまちにこれを扱っているホームページのインデクスが後から後からと表示されてくることです。これこそインターネットの醍醐味を感じます。
こう言う機能は最近では新聞社のホームページの記事検索にも用いられてきていますので知識や異文化の摂取と言う点では極めてすぐれものということができます。例えば、私はある新聞社の新聞をインターネットで読むと言う契約にしています。
この場合は、過去の新聞記事もインターネット上で検索できるサービスが受けられるのですが、ここで、いつからいつまでか、という期間を限定して、かつ、「高齢」というキーワードを設定しますと、その期間中の新聞記事が全部出てくるという仕組みになっていますから、情報の集積には事を欠かないということになると考えます。

4 パソコン利用番外編
ここで、4番目に、パソコンを通じて交流を広げた人たちとは、結局ディジタルな付き合い、オンライン上での付き合いしかないのではないかという疑問を抱かれる方ももいるのではないかと思いますので、この点について簡単に触れておこうと思います。
パソコンを通じての付き合いだけではなく、直接的な交流、つまりこう言う人たちと実際に会って親交を深めると言うこともあります。
これをパソコンにスイッチを入れたときの状態をオンラインの関係と言えるなら、正に、これとは反対のオフ・ラインの関係と言えるでしょう。
このため、こういう集まりをオフとかオフミといいます。オフラインとかオフラインミーティングの略称なのです。
私も、会長や副会長のときには、このオフミに出席するために毎週のごとく出かけなければならなかったり致しました。
その内容は様々ですが、単に飲み会だったり、博物館の見学だったり、あるいは泊りがけの旅行だったり致します。
あるとき、雑誌・文芸春秋から取材申し込みがありまして、できればオフミのときを撮影したいとの話でした。
そこで、四国・松山でのオフミのときに出かけて行って取材に応じたことがあります。これは平成8年の6月のことで、同年、7月10日に発売された文芸春秋8月号には私の写真がグラビア2ページに渡って掲載されています。
最近の例では、私はこういうパソコン通信を始めるようになってから俳句に興味を覚えたので、オンライン句会に参加しているのですが、この句会が主宰する吟行会に参加する予定でおります。
また、最近は熱海で民宿を営んでいる65歳の音楽家の方と知り合いまして、今月の月末に有志と旅行するときに一度お会いして来たいと思っております。
このように、パソコンを通じて何度か語り合って行くうちに、お互いの心意気などが分かって親しくなる例もあります。
特にインターネットの場合は写真も簡単に見ることが出きるのでそういう可能性が強まっていると思います。
ただ、マスメディアはこういうところの取材については取り上げる角度に問題があるのではないかなと思うことが度々あります。
例えば、よくある例としては、「ご存知のシルバー世代の方で、パソコンで知り合って結婚した例なんかないでしょうか?」という質問が多いのには閉口します。
長年の取材を受けた経験からすれば、彼らは言葉では高齢時代の高齢者の生きざまに高いレベルからの関心を持っていると言うものの、実際の紙面造りには極端な事例、注目を引きやすい事例を探したがるという癖があります。
我々ネットワーカーは、自己実現を目指したり、あるいは自分たちの心のよりどころを求めてネットワーク活動をしているのですから、こういう取材態度とはちょっと相容れないものがあると思っています。

5 パソコンとの付き合い
さて、5番目として、私とパソコンとの付き合いについて話を移します。
実は、私はパソコンに興味があってパソコンと付き合う様になったのではありません。
自分が少子・高齢社会において高齢者として生きることになるのだという自覚を持ったときに、初めて社会におけるコミュニケーションの重要さを悟り、やがてワープロ通信を経てパソコンの重要性を知り、そしてインターネットに進んできたものです。
ですから、自慢ではありませんが先ほどお話しましたようにパソコンでゲームを遊ぶという生活とは無縁なのです。
この点は、既に以前に関係する会での講演会でお話してあります。どれかの会の講演会にこちらの会から御出席だった方は御存知でいらっしゃいますが、この会でお話するのは初めてですので簡単にお話しさせていただきます。
今から9年ほど前、私は今以上に忙しい部署で仕事をしておりました。既にその職場では勤務期間が通算15年近くの長きにわたっておりましたが、その時々の状況の変化があったりして忙しい仕事が特に集中していた時期でもありました。
けれども、それでも忙しい仕事も山を越し、あとは定期の異動時期を待つばかりというときになりました。
人間というものは忙しいときは体力に任せてがむしゃらに働くものです。
15年というもの、家庭を顧みることも無く、徹夜仕事も何度もあり、帰宅するのも大体午後10時なら早い時間であるという時期でした。
まかり間違って少し早く仕事が終わって、家に着いて午後10時頃玄関のベルを押すと、出てきたカミさんが「今日はどうしたの?体でも悪いの?」と言われるような、そんなことばっかりだったのですが、少し暇ができるといろいろと余計なことを考えるもののようであります。
私にもそういうときがありました。
特にその年は私が48歳になろうとするときで、大体その頃になりますと当時は違った部署に転出させられる時期でした。
私もそういう時期に当たったので、まあ、言ってみれば余計なことを考えたのだろうと思います。
そういうときに、ふと
「先月には一人で暮らしていた老いた母も亡くなった。私もあと10年経ったら退職なんだけど、考えてみると仕事一筋で何も趣味らしきものを持たないなあ、、、自分は退職した後、年を取るのはいいが、しかし一体どんな生活を送ることになるんだろう。」
と考え込んだのです。
そういう考えを持って数日過ごしたときに、たまたま書店で、PHP研究所という松下幸之助さんのお考えを受けた出版社が発行している「ほんとうの時代」という雑誌をみたのです。
そこでは、65歳、70歳の高齢者の方が、あたかも青年でもあるかのように、生き生きとした非常に溌剌とした意見交換をしていたのです。
それを見たとき、
「ああ、高齢者を老人とか、弱者とか言うが、しかし、現実にはこういう世界が展開していたのだ。母はこういう世界を知らないまま、東京に離れた息子のことを思いながら寂しく死んだのだ。せめて教えてやりたかった。」
という感銘とも慨嘆ともつかぬ感慨に耽ってしまいました。
そのときから私は高齢者の老後の生活について関心を抱いて、好んでそうした雑誌に目を通す様になったのです。
それから約1年半後、丁度横浜にいたときですが、朝日新聞でパソコン通信が活発になってきていると言う記事に接し、しかも、ワープロでもこうした通信が可能なのだと知って、密かにパソコン通信の解説書を読んだりしていました。
そしてその夏に、今度は都内に転勤したのを機会に、パソコン通信機能のあるワープロを購入して、データベースへのアクセスを楽しんでいたのですが、平成4年(1992年)8月の末に、日本経済新聞に高齢者がパソコン通信で生き生きとして交流をしていると言う記事を読みました。
そして瞬間的に、「自分がやることはこれだ!」という、啓示を受けたにも等しい感慨を味わったのです。
それ以降、その年の9月から高齢者パソコン通信のフォーラムであるFMELLOWに参加する様になり、次いで、パソコン通信はワープロでは容量の点で十分でないことに気づき、平成5年の春にFM−TOWNSですがパソコンを持つように変わって来たところです。
まだ今日の話のまとめをするのではありませんが、これからの方向を考えてみますと、この高齢社会において、自分もその一員となる高齢社会においてはインターネットやパソコン通信を利用するコミニュケーションが必ずや主流になり、しかも、高齢者自身が心の支えにすることができるツールであると思っています。
日本は21世紀に入って20年くらいすれば、人口の4分の1が65歳以上の高齢者になるという超高齢社会になるわけですが、そのためにいろいろな福祉政策がとられております。
例えば介護保険法が2000年から施行されるということはその例であります。
この法律は高齢者の体の面については自治体やボランテイアが中心となって高齢者を支えて行こうとするもので大変意義があるものと思っています。
ただ、高齢社会における高齢者は、こういう介護保険にお世話になる高齢者ばかりではありません。
今でも元気な高齢者は全国に無数にいるわけですが、こういう元気な高齢者のメンタルな面、心の面のケアについてはたいして手当てがされているわけではありません。
こう言うとすかさず「それは講師の先生。元気な高齢者なら何も考えてあげなくていいんじゃないのですか?」というお話があるかもしれません。
確かにそういう面もあります。
旅行したり趣味の会に入ったりするなど活発な高齢者のお姿はよくお見かけします。
しかし、私が加入しているパソコン通信フォーラムやあるいは私のホームページに書き込んでくれる人の発言を読んだり、あるいはまたチャットと言う、通信したままで話し合いができる方式を使ってお話を伺っていますと、相当な高等教育を受けたと思われる方でも、ご自分は引退し、子供は独立し、そうして奥さんまたは旦那さんとは話すことはない、相手はテレビだけという方も結構おられます。
テレビもいつもいつも感動的な番組をしている訳ではありません。ですからどうしても寂しさが募るという方も多いのです。
こういうことを考えますと、通常「元気な高齢者」というときの「元気」の中には「心」の部分が欠落しているのでありまして、ここを補うのがデジタル・ネットワークを通じたコミニュケーションの広がりだと思うのです。
時間がなくて、ではそのパソコン通信でどういうことをしているのか、寄せられた文章の一つでも読んで是非ご紹介したいところですが、それができなくて残念です。
その一端ということで申しますと、例えばここでは、「私が参加しているディジタル世界では」という意味ですが、通常の世界とは全く別の名前を使っています。
これをハンドルといいます。
ペンネームと考えてもらえばいいのですが、面白いハンドルを紹介しますと、変蝠林、あんみつ姫、キタノホマレ。。。。その他、まあ、いろいろです。
こういうペンネームを使うことがいいのか悪いのかという議論は別にありますが、我々のフォーラムはエッチな話ばかりする人とか、人を誹謗するような人はいないので、非常に肯定すべきこととして捕らえられています。
第一、こういう名前を使いますと、はっきり言ってどこの誰か分からないということもありますが、それよりも社会的な地位とかお金持ちであるとかないとか、全くこういうリアルな現実社会の関係とは離れた、平等、対等な話が可能になるという優れた面があります。
こういう人達、パソコンの上では顔は見えないのですが、でも、ときどきは会って懇親会をやったり、話しも交わします。
こういう人達から自発的に話が起こってきて、全国大会をやろうということになり、これまで3年間、10月に全国大会を行っております。
昨年は10月10日から二日間、はじめて関西で行うことになり、しかも京都国際会議場で100人を越える人の参加を得て行なったところです。
このように今は高齢者の方がパソコン通信やインターネットを通じて自らの交遊関係を広げ、そしてコミニュケーションの対象を広げようとしている時代であります。

6 パソコン利用の心得
さて、そろそろ残り時間も少なくなってきました。
必ずしも今まで行なった話と関係があるとは言えないかもしれませんが、ここでパソコンをコミュニケーションのツールとして利用するときの心得について少しお話しておこうかと思います。
これには
(1)ハードの問題
(2)ソフトの問題
(3)参加態度の問題
の3つがあるかと思います。
(1)ハードの問題としては、デスクトップがいいか、ラップトップがいいかという問題があります。
しかし結論だけ言いますが、ご自分の書斎やオフィスの採光とか、机の大きさとかに応じて考えれば良いことで、機能的な問題はあんまり考えなくても良いと思います。
また、MS−DOSかマッキントッシュか、あるいはNECかという問題もコミュニケーションを基本に考えたときはどちらでも良いと思います。
その代わり、メモリーはできるだけ大きい方が良いと申し上げておきます。
通常のパソコンはメモリーは32メガあれば動くことになっているのですが、インターネットをやったりするというのならば最低でも64メガ、またハードディスクの容量はできれば大きなほうが良いし、4メガあればベターだと思います。
また、これからはインターネットは必須の時代ですから、是非高性能のモデムかNTTのISDN(WANの一つ。サービス総合ディジタル網)にされた方が良いと思います。
通常の電話回線などの環境では、画像などが送られて来るのをいらいらしないがら待つこともあります。
心の安定を得るつもりが、イライラしながら待つのではいささかどうかと思います。
高性能の高速モデムやISDNなら快適にネットサーファーを楽しめると思います。
(2)ソフトの問題は、今、話題になっているりナックスはインストールが難しい様ですが、それ以外のOSならインストールに難しいところはないと思います。
しかし、通信ソフト(ニフテイ・マネージャーとかニフタームとか色々あります)やブラウザ(インターネット・イクスプローラとかネットスケープ・コミニュケーターなど)とハードとの相性がいいかどうかは、よく雑誌やパソコン店で研究したり、確かめた方が良いと思います。
(3)コミュニケーションに参加する態度の問題は、普通の正常な人間関係に特別な疑問を持たない方なら何も考えることはありません。
ディジタル社会も結局は人間社会の縮図ですから、持っておられる生地のままで参加されれば良いと思います。
但し、次のことは非常に大事です。
@自分の個人情報をはじめての人に無闇に明かさないこと。
Aパスワードは親、兄弟といえども明かさないこと。
(夫婦でも一方が重要なネットワークの管理者であることはよくあります。)
B著作権の保護、プライバシーの保護、差別用語の不使用などには格段の注意を。
Cネットで絡まれたときは、沈黙を守ることが最良
こう言ったところに注意すれば快適な通信環境を確保し、楽しいパソコン利用が可能になると思います。

7 まとめ
私は今までパソコン通信、インターネットでのホームページ、メーリングリストを楽しんできました。
これらのディジタル通信は社会や世界に窓を開いており、特に高齢者にとって、社会参加を積極的に促すものとなっています。
そして、ここで私自身が何を得てきたかと言うと、個別具体的には色々あります。
例えば、私は総じて無趣味な人間でありましたが、パソコン通信やインターネットを通じて、新しく俳句を大きな趣味として持つことができたし、これを通じて草花や鳥獣、そして自然というものの素晴らしさに大きく目を開かされました。
また、絵画鑑賞、クラシック音楽鑑賞という面でも随分と勉強になりました。
しかし、やはりこれからの生き方について大きなものを学んだ様に思います。
特に、このパソコン通信でサムエル・ウルマンの「青春」という詩を覚えたことは特筆に価することだと思っています。
ウルマンはこの詩では「青春とは人生の一時期をいうのではなく、心の様相を言う」と言っています。
作山宗久と言う人の訳が分かりやすいので、この訳からいうと「青春とは人生のある期間をいうのではなく、心の持ち方を言う。」と言います。
そして「青春とは怯惰を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。時には20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うときに初めて老いる。」と言っております。
こういう言葉は、これからの高齢者の大きな威信となるとともに、「高齢者」はもともとイコール「社会的弱者」ではなかったことを自覚させてくれます。
このほかに、私は職場の人間関係では得られない、幅広い層の人間関係、信頼できる人間関係を手に入れました。
書斎にいながらにしてこういう人間関係を手に入れることなど、かつて考えられたことでしょうか(?)
こう思うと、これからもディジタル社会における高齢者のコミュニケーションを更に一層発展させるべく小さな努力を続けていきたいと思います。
御静聴ありがとうございました。



