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ネットとの出会い




私が何故こういうパソコン通信フォーラムを主宰することに関わったり、あるいはインターネットにホームページを作ったりしているのかと言いますと、高齢者の方達が現実にパソコン通信を通じて心が温かくなるような交流を広げていることを実際に体験してみて、これこそ自分でこれから関係していくべき世界だと思ったためです。
 もう少し詳しく言いますと、私自身当初は格別インターネットやパソコン通信に興味を持っていた訳ではなかったのです。

それが今から8年ほど前、忙しい仕事が一段落したとき思ったことがありました。それはある官庁にいて多忙な作業に従事していた時期で、帰宅時間などいつも遅い頃でした。
 いわゆる仕事人間だったのですが、そういうときに、ふと「私もあと10年経ったら退職なんだけど、考えてみると仕事一筋で何も趣味らしきものを持たないなあ、、、自分は退職した後、どんな生活を送ることになるんだろう。」と考え込んだ時がありました。

そういうときにたまたま、PHP研究所という松下幸之助さんのお考えを受けた出版社が発行している「ほんとうの時代」という雑誌を本屋でみたときに、高齢者の方が非常に溌剌とした意見交換をしておりました。
そこで一つの感銘を得たのですが、それから1年もたたない時に、更に、日本経済新聞に高齢者がパソコン通信で、これまた生き生きとして交流をしていると言う記事を読み、瞬間的に「自分がやることはこれだ!」という、啓示を受けたにも等しい感慨を味わったのです。
 でも、そのときはパソコンを持っていませんでした。
 そこで、パソコン通信機能を備えたワープロでパソコン通信に参加したのですが、これがきっかけとなって徐々にパソコンを持つように変わって来たのです。

 そして、これからの方向を考えてみますと、この高齢社会において、自分もその一員となる高齢社会においてはインターネットやパソコン通信を利用するコミニュケーションが必ずや主流になり、しかも、高齢者自身が心の支えにすることができるツールであると思っています。

(講演記録1:「幸齢の楽しみ方」から抜粋)




私は今から7年前に、自らも高齢者としてこれからの世界を生きていくことになることを自覚しました。
 以来、私のなすべき事は何か考えておりましたが、今から5年前に高齢者を主体とするパソコン通信フォ
ーラム「FMELLOW」(エフ・メロウ)の存在を知りました。
 この時から、私はメロウ・ソサエティ構想に共鳴し、勤務の傍らその活動にパソコン通信という側面から
協力してきています。

私は、これからもエフ・メロウでその発展に尽力する一方、この個人のホーム・ページにおいて高齢社会の
種々相について、自分の今までとは違った観点から考えを進めていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

平成9年8月31日(日)


メロウとは英語で「円熟」を意味します。これまでの人生における体験を通じて、この「円熟」を体得してきた高齢者の世代は円熟世代と言えるでしょう。Fメロウ=FMELLOW はNIFTY-Serve の中にある一つのフォーラムですが、この円熟世代が日々パソコンを通じてコミュニケーションを図っている楽しいフォーラムです。ここでは、毎日の暮らしの中の出来事、生と死の問題、昔の遊び、定年に関係する事柄など、豊富な人生経験の数々が話し合われ、心のオアシスとなっています。


ご存じですか?こういう円熟世代が元気に社会参加できる社会を実現しようという構想があります。これをメロウ・ソサエティ構想と言います。 「メロウ・ソサエティ構想」とは、一口で言いますと日本の急速な高齢化に対応しするため、情報・通信システムなどの活用によって、高齢者の積極的な社会参加を支援していこうとする構想です。この構想を推進しようとしている団体が、メロウ・ソサエティ・フォーラムです。  メロウ・ソサエティ・フォーラムはメロウ・ソサエティ構想をうけ、高齢者と情報機器を結び付けた活動を考え、その構想を普及・啓蒙させるために、パソコン通信の活用を考えました。  そして平成3年7月にNIFTY-Serve にFMELLOWを開設しました。  メロウ・ソサエティ・フォーラムのネットはこの他にもBIGLOBE(PC-VAN)、PEOPLEにもあり、 それぞれメロウネット連絡協議会の構成ネットとして活発なコミュニケーションの交換を行っています。


高齢者パソコン通信の歩み

簡単に高齢者パソコン通信の歩みをみてみると、平成3年7月のFメロウ発足以来、発足時のメンバーだった方達が熱心な活動を続けて来られました。
 フォーラムの中では、発言数は少ないながらも充実したコミニュケーションが行われたり、「メロウ・シアター」というユニークな架空会話劇が行われたりして、魅力を高めました。
 また、フォーラムの外ではペンギンさん、LIPTONEさん、変蝠林さんなどが積極的にマスコミの取材に応じてFメロウのPRに努めました。
 これらが相まって会員規模は数千人台に達しました。
会員が増加するに従って、パソコン通信に特有の交流手段であるオフ(オフ・ライン・ミーテング)も増加し、その中でFメロウの本を作ろうという気運が生まれるようになりました。
 これが、次にご紹介する二つの本です。



如何ですか、立派な本でしょう。 この本は、ステラさんという方が呼びかけ人になり、沢山の「編集委員」の会員がパソコン通信で意見を交わしながら作ったものです。
例えば、次に目次写真を掲げますが、この「第4章座談会」パソコン通信上で編集した典型的なものでした。



 高齢者のパソコン通信は、勿論なおも発展を続けていますが、この本の発刊が言うなればパソコン通信に限らずインターネットも含めて、高齢者が電脳社会を自分のものとして掴みつつある前史の総仕上げと言えるような気がしています。